グランプレミオ アウトストリケ/GRAN PREMIO AUTO STORICHE

Report

大会レポート

ビーナスラインを駆ける MG-B

11 Jun. 2016

【Day1】美しい山並みを望む
ワインディングロードを駆ける

今年で13回目の開催となるグランプレミオ・アウトストリケ。梅雨に入りすっきりしない天気が続く中、夏のような日差しが降り注ぐ快晴の下でのスタートとなった。

初日となる11日は、リゾートホテル蓼科をスタートして、最初のPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)が行われる白樺湖を目指す。今回もアウトストリケの特徴である多数のPC競技が用意されており、エントラントたちは競技前に計測ラインの距離を1つずつ確認し、いかに攻略するかを考えながら競技に臨んだ。

白樺湖を出ると北上し、次のPC会場となるシェーンガルテンおみへ向かう。山あいのワインディングロードと市街地を通るルートで構成されたメリハリのあるコースは、走っていてとても気持ちがいい。風が心地よく吹き抜け、青空の中に山々の輪郭がくっきりと浮かび上がる。シフトチェンジを繰り返し、運転と景色の両方を大いに楽しめるコースからは、主催者である若林氏の想いを感じることができる。

シェーンガルテンおみでは、昼食のあとにPC競技が行われた。計測開始位置から、ほんの少し上り坂になっている場所に最初の計測ラインがセッティングされたため、線が見えづらく距離がつかみにくい。計測ラインまでの距離が分からないと、その線を決められた秒数で踏むことは難しい。それでもエントラントたちは、カウントをしながら慎重にタイミングを合わせ、競技をこなし、スタンプポイントとなる長野ヤナセに向かった。

長野ヤナセでスタンプをもらうと、1日目最後のPC会場となる白馬アルプスホテルへ。競技開始前にすべての車輌が会場に並べられると、ホテルに宿泊する観光客の団体が、物珍しそうに車を眺めたり写真を撮ったりしていた。ここでのPC競技も、コーナーを含んだ難易度の高いレイアウトで実施され、最後まで真剣な表情で競技に挑むエントラントたちの姿が印象に残った。

夜のガラディナーの席では、1日目の各PC競技の成績が発表され、ベテランから初参加のエントラントまで、大いに盛り上がった。美味しい食事とお酒をいただきながら、この日の競技結果やラリー談義に花を咲かせ、夜は更けていった。

(文&写真:岩本 美香)

  • シェーンガルテンおみに並べられた車たち

  • 上り坂にセッティングされた計測ラインにタイミングを合わせる ALFA ROMEO Giulia 1600Ti

  • 難易度の高いレイアウトで実施されたPC競技に挑む PORSCHE 356C Cabriolet

  • ガラディナーの席では1日目の各PC競技の成績が発表され、大いに盛り上がった

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