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大会レポート

榛名公園多目的グランドでのPC競技を終え笑顔を見せる OSCA S273

10 Nov. 2018

【Day1】紅葉に彩られた山々に抱かれながら、晩秋の群馬路を走る

今年で19回目の開催となるコッパデッレ・アウトストリケ。浅間山をはじめ、榛名山、御荷鉾山、妙義山の麓を駆け抜ける晩秋の2日間。紅葉に彩られた山々に抱かれて、64台の車が軽井沢浅間プリンスホテルを出発した。

1日目となる10日は、群馬県内の約275kmのルートを走る。ホテルを出た一行は、最初のPC競技(決められた区間を決められた秒数で走り、設定タイムとどれだけ誤差が少ないかを競う計測競技)会場となる千ヶ滝温泉へ向かった。アウトストリケではカーブのすぐ先に計測ラインが置かれるなど、競技のコースレイアウトが特徴的で独特だ。競技開始前には、多くのエントラントが車から降りて直接コース内を歩き、計測ラインの距離を確認する。霧で霞む浅間山を背に、競技に挑むエントラントたちの表情は真剣そのものだ。

千ヶ滝温泉を出ると、スタンプポイントの中之条山の上庭園を経由し、暮坂峠を駆け抜け次のPC競技会場となる榛名公園多目的グランドへ。ここでは同じコースレイアウト、同じタイム設定で2回に分けて競技が行われた。1回目の競技を終えたエントラントは、榛名湖畔と榛名山麓を一周して再び戻り、2回目の競技を行った。1回目と2回目では同じ結果にならないのが、1000分の1秒で計測するPC競技の面白いところ。天候や気温、車の調子はもちろん、メンタルの状態にも左右される、非常に繊細な競技なのだ。

榛名公園多目的グランドでの競技を終えると、高崎市街地へ。ランチ後、スタンプポイントの高崎さやもーるを通過し、藤岡歴史館でPC競技を行った一行は、世界文化遺産の高山社跡の関連施設である高山社情報館でスタンプ。その後、万葉の里とオアシスなんもくの2ヶ所の道の駅へ向かい、すべてのスタンプを受ける頃には、日が落ち始め辺りは暗闇に包まれようとしていた。オアシスなんもくでは温かいコーヒーが振る舞われ、冷えた身体に嬉しいもてなしとなった。

ホテルへと続く姫街道もみじラインのワインディングロードは、明るい時間帯なら楽しめたはずだが、暗い中での運転は、エントラントと車にとってこの日最後の難関となったのではないだろうか。

ホテルに到着すると、お待ちかねのガラディナーへ。ガラディナーの席では、この日の各PC競技において1位の成績を収めたエントラントの発表が恒例となっている。名前が呼ばれると、会場のあちこちから歓声が上がり、エントラントたちはお互いを称え合う拍手を送りながら、食事とお酒を楽しんだ。最後に1日目の総合成績が発表され会場は大いに盛り上がり、宴は遅くまで続いた。

(文&写真:岩本 美香)

  • 千ヶ滝温泉でPC競技に臨む PORSCHE 356A Roadster

  • スタンプポイントとなった世界文化遺産・高山社跡の関連施設の高山社情報館

  • 道の駅 オアシスなんもくでは、温かいコーヒーが振る舞われた

  • ガラディナーでは1日目の表彰が行われ、美味しい食事とお酒を楽しんだ

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